11月1日に神戸・湊川神社神能殿で催されます狂言「善竹十番」公演が迫っております。

当日演じられる狂言は《瓜盗人》《孫聟》《釣狐》の三番。今まで《釣狐》《孫聟》について書いてきましたので、いよいよ残りの《瓜盗人》について紹介させていただきます。

《瓜盗人》は、演目名の通り、瓜を盗もうとする盗人と、守ろうとする畑主の争いを描きます。面白いのは案山子(かかし)が登場すること。

その案山子が、専用のものではなくて、狂言や能でよく使われる道具を組み合わせて、舞台上で作られる様子が、拝見している時はとても楽しいものです。

ちょっと詳しく書かせていただくと、「鬘桶」の上に「竹杖」を横に置くことで、それを案山子の肩にして「水衣」という装束を着せます。そのさらに上に「鞨鼓」を置き、「うそふき」の面をかけて、これが案山子の顔。顔の上には「烏帽子」。そして右肩にあたる部分には、綱を付けた杖を立てかけます。

この烏帽子が流派や家によっては、菅笠に代わる場合もあるようです。

狂言《瓜盗人》

イラストで図解して見せられましたら良いのですが、筆者は全く絵心がありませんため、お許しください。当日御覧になる時に、この文章を思い浮かべながら、ああ、これか、と思っていただければ幸いです。

そして、この狂言《瓜盗人》の後半では、畑を荒らされたことに怒った畑主が、自ら案山子に成り代わって(案山子に扮して)、盗人を待ち受ける場面がありますので、お楽しみに!

善竹十番公演サイト https://zenchiku.xyz/

志芸の会公式サイト http://www.shigenokai.com/