8月末に催します「善竹十番」のチラシ。描いて下さったきょうらんさんによれば、屋台の「賢徳」クンにりんご飴を渡しているキャラは私がモデルとのことである。

「賢徳」は、今回の演目でいえば父が演じる蟹の精、私が演じる馬などで使用する面で、「ケントク」と読む。

そんなケントク君、略してケントクンは、引き結んだ口、飛び出た目が特徴だが、目線が合わない。どちらかに寄った目はどこか中空にとんでいる。

ある東洋医学の本によれば、このような視線の状態を「精神、正に彼方へ去らんとす」というそうな。要するにちょこっとアブナイ眼なのである。

振り向く時にこれを利用して効果を出したりする。なかなか不気味でなのである。

この表情、何かに似ていると思ったら、ドラゴンクエストの四コマ漫画(古くてすいません)に出てくる「バーサーカー」である。

バーサーカーとは、ロールプレイングゲームに登場する狂戦士のことで、ひたすら攻撃のみを繰り返す。あるいは、味方キャラが酒や魔法などで正気を失い、コントロール不能となって攻撃のみを繰り返す状態を「バーサク」といい、その状態の者をバーサーカーと呼んだりもする。

四コマ漫画でも話が通じず、暴れてボスにケリを入れている。

今回の狂言《止動方角》の馬は、尻の後へまわって咳をすると「そのまま取って出る」つまり、バーサク状態に入るという厄介な馬である。

ゲームの中のバーサクは解呪の魔法やアイテムで正気を取り戻すが、狂言の中では曲名となっている「止動方角」で終わる一連の呪文で落ち着く。

今回、初めての馬である。台詞はない。「ヒヒン」だけである。

ウマくいけばいいのだが。←それが言いたかった。(善竹忠亮)

ケントク君と私

善竹十番公演サイト https://zenchiku.xyz/

志芸の会公式サイト http://www.shigenokai.com/