毎日1曲ずつ増やしております「演者自身による演目解説」第5段。今日の演目は《仏師(ぶっし)》、執筆は「志芸の会」の最年少・大槻尚平です。
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皆様、お初にお目にかかります。
此度、志芸の会に新たにメンバー入り致しました最年少の大槻尚平と申します。どうぞ宜しくお願い致します。
今回の舞台では《仏師》の水破(すっぱ)を勤めさせて頂きます。都へはるばるやって来た信心深い田舎者に親しげに近付き、言葉巧みに仏師を騙り、仏像をまんまと売り付けようとするのですが、、、
この様に書くと、昨今流行りの〇〇詐欺を思い浮かばせますが、この水破はそこまでのプロではなく、ほんの出来心で「ちょっとやってやろうか」と田舎者に近付き、その結果は、、、皆様のご想像にお任せします(笑)
この水破というキャラクターは他の曲にもよく出て来ますが、どの水破もどこか愛嬌があり、憎くても憎み切れない面があります。どことなく自分にも通じるところがあるなと、水破というキャラクターに親近感を持っています(笑)
愛嬌たっぷりの水破を演じたいと思います。(大槻尚平)